第12章 答え合わせ
柳側
優真を人質に取られた事に腹を立てるとは
俺の予想してた人物よりも仲間思いなのか?
それとも家族としてか
『言っておきますが、家族として守ったのではなく、優真だから守ったのです』
俺の思っている事は毎回当てられるな
柳生「それで部活に遅れたのですか」
『はい、一応幸村君の携帯にメールを送ったのですが』
幸「今見た所だよ」
『部活が始まっていたので送っても無駄でしたね』
丸「他に何かされなかったか?」
『はい、何もされませんでした』
ジャ「よかったぜ」
仁「過激派の誰かじゃろうな。何人追った?」
『6人です。1人だけ無口の先輩がいらっしゃいました。今頃、彼女が虐めを受けているでしょう』
「「!!」」
切「え!なんでッスか!?」
『あの先輩、太もも辺りに痣がいくつもありました。首辺りにも。真新しい痣でした』
切「えっと、その白川先輩は...」
『何もしていませんし、何も言ってません。こちらから手を差し伸べれば事態は酷くなるでしょう。彼女から誰かに言わない限り、彼女は虐められ続ける事になります』
そこから白川は考え出した
『さて、彼女をどうやって助けましょうか...』
「「え?」」
『彼女は優真の幼馴染です。優真の写真はそこから取られたと思います』
ジャ「でも、手を出さないって」
『はい。白川氷月の姿では手を出しませんよ』
幸「黒空影夜で救うと?」
『時間は掛かりますが。それに明日で黒空影夜も終わりですから』
そう、明日が答え合わせの日である
明日は土曜であり午前も午後も部活がない珍しい日である
『仁王君』
仁「なんじゃ?」
『明日、テニスの試合をしてくれませんか?』
仁「...それが答えなんか」
『今ので確信しましたね。そうです』
仁「わかった、午前か?」
『はい、9時半にいつものテニスコートでよろしくお願いします』
仁「ん」
『すいませんがこれから優真の家に行きますので。念には念をと。それでは失礼します』
丁寧な挨拶と共に俺達の部室を後にする白川
さて、これから最後の答えを導きだそう
俺が予想した事が正しければ
白川はとんでもない人物である