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古きパートナー

第12章 答え合わせ


此処で白川の1学期からの行動をまとめておこう

今年の春に外部入学してきた男子生徒

髪は銀色で腰まであるストレートを下のほうに1つに縛っている

瞳の色は澄んだ少しだけ薄い青色

表情はなく、必要最低限しか喋らない

自分から話しかける事は皆無で

喋りは全て他人口調である

登下校は早く、授業は真面目に受る

頭の回転もよく、特に計算問題が早い

本人曰く、文系の科目は不得意らしく時間を掛ければわかるとの事

本来ならば俺よりも成績がいいはずだ

影が薄く気配を消す事が得意であり周りから忘れられる事も多い

体力もそこそこ持ち合わせ、身体能力は高い方だ

委員会での仕事は物覚えが早く、仕事の効率化が出来ている

まるで非の打ち所がない存在である

そんな白川は実は女性であり

銀色の髪は染めてあり、今では地毛の水色となっている

不思議と人を引き付ける何かを持ち合わせているが

その本質を知る者は俺達以外いない

雨の日にはとことん弱く

雨音がするだけで眠れない日も多い

痛みには鈍感であり自分を盾にする事がある

仁王の本質を見破る目を持ち合わせ

俺達は何かと何処かで色々と見られているようだ

テニスは上手く、不思議なプレイスタイルをしている

攻撃でもなければ持久戦に追い込む事もない中途半端な所

それでも後半は積極的に攻める姿勢を見せるため

最初の方は相手を見ているかもしれん

そして最後に

柳「摩訶不思議な回転の掛かったボールを打ち出す事、だな」

一通り話し終えれば赤也と丸井の頭から湯気が見える気がした

幸「さて、俺達が知っている人物なのかそうではないのか。最後の聞いていると俺は心当たりがあるんだけどね」

真「不本意ながら俺もだ」

仁「俺は確信したナリ」

柳生「私も心当たりが」

ジャ「俺にも」

丸「最後のだけだったらな」

切「てか、似てたし」

「「マジシャンじゃね?」」

マジシャンは顔も知れていなければ

基礎プロフィールも知られていない

だが、夏休みに日本にいなかった時期

何処かギコチナイ感じのフォーム

スポーツをしていないのに、あの体力の多さ

そして何よりも回転の掛かったボールが決め手となっている

切「それって、問題じゃないスか?」

丸「俺、騒ぎそう」

幸「威圧でも欲しい?」
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