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古きパートナー

第12章 答え合わせ


幸村側

柳「ム、白川がいないな」

部活が始まって10分

一向に連絡の取れない白川は部活に来ていなかった

幸「俺に黙ってサボるとはね」

柳「だが一番最初に教室から出て行った」

切「え、帰ったんスか?」

2学期に入ってから赤也は高校に来てテニスをするようになった

柳生「先程、昇降口で見かけたのですが」

ジャ「じゃあ、学校にはいるのか?」

仁「メールとか来とらんのか?」

幸「さっき見たけどなかったね」

真「...先生からの急用とかではないのか?」

丸「暇人な先生なら他がいるだろぃ」

幸「まあ、考えても仕方がない。皆、練習に戻るんだ」

「「イエッサー!」」

俺の一声で練習に入るが、仁王だけが気にしているようだ

あれからまた10分が経った

柳「精市、そろそろ休憩の時間だ」

幸「そうだね」

?「では準備をしてきますね」

幸「ああ、頼んだ...?」

振り返ると水色の長い髪の男が平然と立っていた

俺はその人物の腕を掴み、歩みを止めた

『あの、なんでしょうか?』

幸「何時から居たんだい?」

『5分ほど前です」

全く気付かなかった、まさは背後にいたなんて

『あの、準備だけでもよろしいでしょうか?』

幸「後で話を聞くからね」

『わかりました』

腕を離すといつも通りに歩いて行く

柳生「おや、今のは白川さんですか?」

幸「うん、俺が背後を取られるなんてね」

柳「精市が背後を」

仁「油断でもしておったか?」

幸「そのつもりはなかったんだけどね」






部活が終わって部室に集合する

更衣室で着替えている白川は少し遅れる

『遅くなりました』

幸「そこに座って」

『わかりました』

皆の帰り支度も終わった

幸「さて、遅れた理由は何かな?」

『自分のイライラを押さえていたら遅くなりました』

素直だね、けど

幸「どうしてイライラしていたんだい?」

『昇降口で女の先輩方に無理やり屋上へ行かされ、テニス部のマネージャーをやめるように言われました。その時、優真を人質にされ、そこに腹を立てていました』

真「何?」

『ご安心ください。彼女達は嘘をついていました。優真とは通話で確認し今は家にいると言ってましたので』
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