第10章 知らないフリ
仁王側
幸村の意外な行動で素性の知れた黒空影夜
否、白川氷月
参謀の家に向かって歩き出す俺達は何も喋らんかった
家に付けば部屋に通され皆が待っておった
それぞれ床に座れる
幸「白川さん、ごめんね。勝手にフードを取ってしまって」
『いえ、構いません。いつか取る予定だったので。その予定が早まったと考えればいいだけですから』
幸「そうか」
切「あの、白川先輩...」
『はい』
切「さっきの試合はすいませんでした。俺から吹っかけといて...その...」
『いえ、大丈夫ですよ。こちらも早くに止めるべきでした。切原君に怪我はありましたか?』
切「俺は、大丈夫ッス...」
『それならよかったです』
再び訪れた静寂と沈黙
誰も口を開く事もなければ時間だただただ過ぎて行くだけじゃった
仁「白川」
『はい』
そんな静寂が居心地悪くて、最悪で、だから
仁「あのゲームの参加者は増やしてもええか?」
『...いいですよ。期間は変わりませんが』
仁「もう1つじゃ。どうしてこんな事を吹っかけたんじゃ?」
『そうですね...僕の中で迷っているからです』
柳生「迷ってる?」
『その答えもこのゲームに含まれているので話す事は出来ません』
柳「では、この時期に出した理由もか?」
『そうですね』
謎が深まるばかりじゃ
ヒントとなっておるのはあのテニスであり
影夜のテニスが白川のテニスに直結した事じゃな
ジャ「影夜って前から白川だったのか?」
『そうですよ。急に皆さんが現れた時には驚きました』
丸「じゃあ、あの変化球は誰かに教えて貰ったのか?」
『いえ、全くの自己流ですね』
真「あのフォームもか?」
『はい』
上風「氷月、悪いけど今から母さんが来てくれだって」
携帯をずっと手にも持って居った優真が突然口を開いた
『わかりました』
2人は立ち上がり優真は2人分のテニスバックを持つ
『お邪魔しました』
上風「お邪魔しました」
この場におる俺達に一言言えば部屋から出て行った
その後、白川氷月について話しが始まった
真剣な挑戦状を貰ったんじゃ
しっかりと答えを出してやるき