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古きパートナー

第2章 一度目の春


仁王側

真田から聞いたように部活ができんので

近くにあるテニスコートを探した

参謀が良い所を知っているらしく

今はそこへと向かっている最中なんじゃが

切「そんで!どんな所なんスカ!」

なんで赤也がおるんじゃ

丸「なんでおめぇがいるんだよぃ?」

切「え?あー、明日までテストなんで今日は部活がないんッスヨ」

そういえばそんなのあったな

街中から少し離れた川岸へやってきた

柳「俺のデータによるとここら辺に今は使われていないテニスコートがあるはずだ」

ジャ「こんなところにか」

柳生「何面あるのでしょうか?」

柳「確か2面だったはずだ」

真「2面だと少ないがないよりはましだな」

丸「草むしりからなんじゃねぇーよな」

切「そこからは嫌ッスネ」

川岸を歩いていると緑のフェンスが見えてきた

仁「あれか?参謀」

柳「ああ、多分あれで間違いはないだろ」

切「いよっしゃ!1番乗り!!」

丸「待てよぃ!俺が1番だ!!」

赤也とブンちゃんがテニスコートに走って行った

幸「?打ち合っている音が聞こえないかい?」

そういえばパコンパコンと打ち合っている音が聞こえる

誰が打っているんじゃ?






白川側

上風「クッソ、1ポイントも取れねぇー!」

試合を始めて少し経つが

優真がポイントを取っていない

いや、取らせていないのだ

甘いコースは全て返しているのだ

まあ、ここまで来たら甘いコースなんてあんありないが

それでも、油断はしているのでそこに叩き込む

上風「少しくらい手加減してくれよ」

『手加減とはなんですか?』

上風「無表情でそんなこと言われるとは腹立つぜ」

『少し休憩をしませんか?』

上風「なんだよ、もう疲れたのか?」

『優真のため思ってです』

打っている最中の会話ですよ

ん?このボールはアウトコースだな

僕は打ち返さずにスルーした

案の定アウトになった

上風「クッソー!打ち返せないと思ったらアウトかよ!」

優真の打ってくるコースは返すのが難しいコース

まあ、そんなのはこっちにとってはまだまだ平気なのである

打ち返せない訳でもない

?「お、優真じゃん!おーい!」

僕と優真は振り返った
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