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古きパートナー

第2章 一度目の春


白川側

今日の授業は全て終わったみたいだ

午後も勧誘活動があると聞いたので早めに教室を出た

歩いている途中ポケットからイヤホンをだして音楽を聴く

これは中学校でやっていたことだ

下駄箱に着いき携帯を開いて時間を確認した

3時半か

今から家にかえると4時になるな

まあ、とりあえず帰るか






僕が家に着くと優真がリビングで退屈そうに待っていた

上風「遅いよ、氷月」

『申し訳ない。今から準備をしてくるので少し待っていてください』

台所に弁当箱を置いて自分の部屋へと入った

僕は制服からジャージに着替えた

ジャージといっても上は半袖に黒のパーカーを着るので夏に見ればかなり暑苦しい格好だ

しかも、今年の4月はやけに暖かいのでこの時期でも暑いと自分は思ってしまった

なんせ、銀髪なんでどうしても目立ってしまう

目立つのは嫌なのでフードを被って部屋を後にした

『お待たせしました、優真』

上風「よっしゃ!行こうぜ!」






準備運動がてら走っていつもの練習場へといく

川岸にある小さなテニスコートだ

今は全く使われていないので毎日のようにここで優真にテニスを教えている

優真がどうしても教えてほしいと言ったので仕方なく教えている

しかし、教えているとこちらもやりたくなってしまう

優真は最初の頃はかなり下手だったが

最近になっては打ち返したい方向に向かって正確に打ち返すことが出来るようになっている

そこら辺の中学生よりも上手に出来ている気がする

『じゃあ、今日は試合をやってみましょうか』

上風「マジで!やったー!!」

優真はかなり喜んでいるようだ

『そういえばサッカー部はどうしたのですか?』

上風「え、やめた。どうせ今年で終わるんだし歯切れのいい所でやめておかないと後悔する」

『そうですか。では準備運動をして少し打ち合ってから始めましょう』

上風「おう、今まで身に着けた実力を出してやるぜ!」

『そうして貰わないとこちらとしては今後に生かせませんから』

上風「負けても後悔するなよー!!!」

『わかりました』

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