第9章 夏休み
白川側
幸村君達が待っている所に戻ると
ビニールシートを広げていた
幸「ああ。おかえり2人とも」
『ただいまです』
仁「おう」
幸「あれ?その髪は」
『地毛です。戻したのです、外国に行っている間に』
切「先輩、綺麗ッス!」
丸「おおー!!」
ジャ「おー」
『ありがとうございます』
柳生「成程、ペテン師は不意打ちを食らったんですか?」
仁「そう言う事になるのう」
柳「仁王が不意打ちをな」
真「これは滅多にない事だな」
『それで何をしているのですか?』
新しく広げたビニールシートの上にはスイカがまるまる乗っている
切「借りようとしたらなくってッスね」
丸「変わりにはならんがスイカをくれたんだよぃ!」
ジャ「すごく申し訳なかった」
2人はスイカがきてとても嬉しそうだ
先週に、都美子さんからの差し入れで
勉強を一緒にやっていた優真と食べたな
あれは甘くてとても美味しかった
今回のはどうだろうな
幸「白川はスイカが好きか?」
『ええ、毎年は食べますね』
真「なら、今年はもう食ったのか?」
『1人でなら』
結局優真と食べる事はなく
優真が寝た後に1人で食べた
仁「なら、こんだけの人数で食うんじゃ。きっとうまか」
『はい』
その後は切原君が目隠しをされてスイカ割りが始まった
目隠しをされて3分後にようやくスイカは割れた
はじめは幸村君のおかげで海まで誘導されたからな
そこら辺で時間を食った
スイカを食べ終えた後
彼らはまた海に入って行った
来年来る時は少し考えてみよう
出てくると片づけをし
電車で帰って行った
幸「じゃあ、俺達はこっちだから」
『はい、みなさんありがとうございました』
幸「元は罰ゲームだからね、こっちこそありがとうね」
仁「じゃあな」
僕は仁王君と一緒にマンションに帰って行った
空は少しだけ赤みがかっていた
5時くらいかな
仁「なあ」
『なんですか?』
不意に仁王君が口を開いた
仁「今日、お前さんの部屋に行ってもええか?」
『はい、構いませんよ』
仁「ん、あんがとさん」
マンションに着いて僕達は1度別れた
僕は私服に着替えて風呂に湯を張る
その間に残った宿題を終わらせる