第8章 サイカイ
空港に着くと
誠さんは受付でチケットを買っている
母「何かあったらすぐに帰ってくるのよ」
『はい』
母「優真には言っておくわ」
『僕が話さないで欲しいt』
母「そんな事で優真は怒らないわ」
笑顔で言う
父「よし、行こうか」
『はい、行ってきます』
父「いってくる」
母「いってらっしゃい」
僕と誠さんは空港を後にして飛行機に乗り込む
そして、日本を後にした
仁王側
あの後、どれだけ電話しても白川は出ないようじゃ
隣を見に行ったが留守のようじゃ
それに、ベランダから見ても明かりはついておらん
俺は少し心配になり優真に電話を掛ける
上風「どうしたんですか?仁王先輩」
仁「ああ、ちょっとな。そっちに白川は居らんか?」
上風「え、何も聞いていないんですか?」
仁「なんじゃ!知っておるのか!!」
上風「今日から親と海外に行くんですよ」
海外?こんな時期に旅行か?
まだ、学校は夏休みに入っておらんぞ
上風「なんでも親の手伝いで時々行くらしいです」
仁「もう、学校には来んのか?」
上風「いえ、行きますよ。そう言う話は本人から聞いたので」
仁「そうか」
上風「仁王先輩、もしかして氷月に惚れたとか?」
仁「なんでじゃ?」
こう言うのは鋭いんじゃな
上風「だって、仁王先輩くらいしか居ませんよ。氷月の脅されても、引かなかった人は」
仁「そんなんが理由なんか」
上風「氷月も言ってましたよ。言ってしまった、と」
仁「そんだけでか」
上風「氷月はどれだけ付き合いが会っても弱音なんて吐きませんよ。それに、聞かせないので」
仁「そうらしいのう」
上風「それで、どうなんですか?」
に「まあ、惚れたな」
上風「本人が聞いても反応はしませんけどね。氷月は...」
仁「?」
優真の声のトーンが下がる
上風「そんな世界で生きた事ないからね」
仁「!どう言う意味じゃ!」
上風「あ、母さんが呼んでる。またです」
仁「おい!」
電話は強制的に終わった