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古きパートナー

第8章 サイカイ


仁王側

優真の目はキラキラしており

ワクワクしておる

勉強1つでそんな事が起こるんか

仁「何を楽しみにしとるんじゃ?」

上風「え?うーん」

考え出した

上風「よくわかんないです」

仁「わからんて」

上風「俺、マジシャンに憧れてテニスを始めたんです」

マジシャン、その名前は知っとる

正体不明の仮面を付けたヤツが

ボールを自由自在に操りポイントを取って行く

まさに手品師みたいに

上風「ネットで騒がれていて動画にも載って見たらハマっていて」

仁「顔が見えんのにな」

上風「そんな不思議な所もいいなって」

なんでか照れておるな

仁「そんで、憧れのヤツと何がしたくてテニスと始めたんじゃ?」

上風「あわよくば一緒にテニスが出来ないかなっと」

仁「本当に理想じゃな」

上風「俺、こう見えても理想主義者ですから」

満面の笑みで言う

上風「先輩はなんでダブルスをしているのですか?」

仁「テニスじゃなくてダブルスを聞くか」

上風「だって、楽しいからやっているんじゃないのですか?」

仁「確かにな」

こいつ

仁「俺、小さい頃はダブルスが好きじゃなかったんじゃ」

上風「え」

仁「ダブルスだと、2人揃わな出来んし、コートも少し狭く感じてのう」

上風「確かに」

仁「そんな時にいつも退屈そうに見ておる小さな女の子が居ったんじゃ。歳は一緒じゃとよ」

上風「一番最初に聞いたんですか」

仁「まあな」

上風「デリカシーが」

仁「うっさい。そんで、一緒にやらんかと言ってのう」

上風「そこから成り行きでダブルスをやったと」

仁「そうじゃ」

実際は違うんじゃが

でも、楽しかったな

アイツは俺のやりたい事がわかって相手を誘導していた

俺はアイツのやりたい事が全くわからんかった

今だったら、わかるかもしれんのう

アイツともう一度会えたら今度は俺が誘導してやるき






(それは恋ばなじゃないんですか?)
(どう聞いたらなるじゃ?)
(あ、えーっと。女の子の時点で)
(お前さん、赤也に似とるぞ)
(それだけは!!)
(うp主にはないんか?)
(ボッチですけど、何か?)
((...))
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