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古きパートナー

第8章 サイカイ


『どうしたのですか?』

レ「怖がっているように見えたよ」

『そうかもしれません』

レ「また、初めてみたら?」

『僕は今度、守り通せますかな?』

レ「大丈夫、きっと出来るわ。それに彼らもいるわ」

彼ら?

そうだ

今の優真は1人にしたって大丈夫だ

だって彼らがいるから

レ「あなたはテニスで縛られる事はもう友人関係上はないわ」

『では、1人でテニスを』

レ「今はね。でも、慣れたら、ね」

『......』

レ「やりたいなら今よ。今だったら私もいるわ」

『......そうですね』

では、やってみよう

もう一度、入ってみよう、戻ってみよう

テニスコートに

最初は小さな大会から

そして、今回は1つだけ大きな大会に出てみよう

それからでも、引き返すのは悪くない

レ「私はあなたをずっと見守っているわ」

『それなら、安心してテニスが出来ます』

レ「それは、私が現実世界で実体化しないから?」

少しムッとしている

『そうですね』

レ「もう!」

レインは怒って僕から離れて上の方にいった

『......』

僕はレインを追いかけて上に飛ぶ

上の方まで行くとレインはその場で見渡している

レ「本当に此処は綺麗ね」

レインは光をつつきながら言う

『そうですね』

僕もレインと同じ目線に立った

下を見ると

どの光も輝きを放っていない

レ「これからはこう言うのが増えるわ」

眩しい笑顔を見せた

『そうだといいですね』

レ「じゃあね。また、今度」

『わかりました』

僕は現実世界に戻って行った






朝起きると6時半

よく寝たと思い朝食の準備に取り掛かる

そして、朝食を食べ終え制服に着替えてから携帯電話を取り出す

迷惑かなと思い電話を掛ける

父「お、ラブコールかい?」

『違います』

誠さんの朝はいつもこの調子だ

父「朝から電話なんてラブコールと間違えるじゃないか」

『朝=ラブコールは誰が決めたのですか?』

父「俺だ」

『知ってました』

父「それで、どうしたんだ?」

『もう一度アメリカに行きたいです。テニスと一緒に』

父「ああ、いいよ」

優しい声だ

『後悔は終わった後にします』

父「わかった、準備が出来たらまた掛けるね」

『はい』

誠さんも都美子さんも優真も優しいな
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