第8章 サイカイ
白川側
強制送還された後優真からメールが届いた
幸村君達とテニスをするみたいだ
『テニス、か』
金曜日の事が頭から離れない
僕がテニスをすると皆に不幸が訪れてしまう
僕は本気で思っている
実際にそうだったから、中学とか
空白が下の方まで続いていた
下に向かうと
【テニスしようぜ!】
なんて気楽なんだろう
僕は優真の気楽さのおかげで
どれだけ救われたのだろうか
僕は優真を見に行くために
引き出しから新しい黒いパーカーとジャージを出し着替えた
玄関の戸棚に隠してあったテニスラケットを取り出す
優真とテニスをしている時はとても楽しい
それ意外の人とやると怖くなってしまう
僕はテニスシューズを履きフードを深く被り
優真が居るテニスコートに向かう
仁王側
切「げ」
仁「げ、とはなんじゃ?」
幸「赤也、どうして此処にいるんだい?(黒笑)」
テニスコートに来ると優真だけじゃなく赤也もおった
上風「あれ?言ってなかったっけ??」
切「聞いてねーよ!」
幸「じゃあ、やろうか?」
切「終わった、俺」
赤也の顔が青ざめていく
仁「クックック」
柳生「こちらにも飛び火しそうですね」
幸「蓮二、一緒に調整しようか?」
柳「そうだな。今年のために」
2人は赤也を奥のコートへ連れて行った
柳生「では、私たちもやりますか」
仁「そうじゃな」
上風「はい!」
優真には少し休憩をしてもらっている間に
俺と柳生はアップのために打ちあった
白川側
テニスコートを見ると
奥のコートでは切原君が幸村君と柳君にやられていた
手前のコートでは仁王君と柳生君が打ちあっている
ベンチでは優真が休憩をしている
僕は自分の出番がないと思い
川岸に降りる途中の芝生の上に座った
持って来たテニスラケットは隣に寝かせた
僕は優真を5分くらい見守ると
優真は自分の後ろに気づいた
上風「影夜!」
そうだった
こっちの姿ではそんな名前だったな
僕は立ち上がりテニスコートに向かった
また、テニスでもやろうかな?
今回は優真がいる
今度は守りきる