第7章 連続の厄日
仁王側
柳生「よく寝てますね」
柳「そのようだな」
幸「昨日、引っ越して来たばかりでもあるからね」
仁「新しい環境で寝れんかもな」
俺達が合流してから10分経った
白川を起こすのも悪いと思い
4人で色々な話しをしている
柳生「今日はこれから皆さん、どうするのですか?」
柳「予定は何も入っていないからな」
幸「久しぶりに優真と打ち会いに行こうかな」
仁「まあ、雨とかで最近顔を出しておらんからのう」
柳「では、優真に電話を入れて来よう」
幸「ああ」
参謀は少し離れた場所で電話を掛けた
俺はまた白川を見る
柳生「なかなかの重症ですね」
幸「クス、そうだね」
仁「なんじゃよ」
なんだか2人は嬉しそうな顔をしている
スゥー、トン
ん?なんじゃ?
見ると俺の肩に白川がもたれてきよった
不意打ちされた
その寝顔は変わらんかったが
幸「フフ」
柳生「おやおや」
仁「反則ナリ」
よく見ると震えている
仁「?」
息も寝ているにしては少し荒い気がする
額にも汗を掻いている
参謀が帰って来た
柳「うなされているのか」
柳生「みたい、ですね」
幸「俺達は付いて行く事しか出来ないよ」
3人も心配な顔をする
仁「白川......」
俺は無意識に白川の手を握っておった
『......』
柳生「起きましたか」
柳「まだ寝ぼけているみたいだな」
少しぐったりとしておる
幸「うなされていたけど、大丈夫?」
『はい』
その言葉は弱々しかった
よっぽど堪えたみたいだ
仁「無理はしなさんな」
『あ、ごめんなさい』
俺の肩にもたれているのに気づき離れる
仁「別によか」
柳「少し食べないか?」
参謀はおにぎりを出す
柳「帰りに買ってきた、精市達もどうだ?」
柳生「すいません、私まで」
柳「構わない」
仁「お前さんも食べんしゃい、体がもたんぞ」
『わかりました』
俺達は軽い昼飯を食った後
この後の行動が無理だと参謀に判断されたため
白川を部屋まで連れて帰った
白川は素直に自室に入って行ったのを見送り
その後は優真の待っているテニスコートに向かった