第7章 連続の厄日
校門には仁王君と柳生君が立っていた
柳生「おはようございます」
仁「おはようさん」
『おはようございます』
何気ない挨拶だ
仁「待ちんしゃい」
素通りしようとしたら仁王君が止めた
柳生「この先は危ないので別のルートで行きましょう」
『危ないって、何がですか?』
仁「あれ、ぜよ」
仁王君の指さした方を見ると
門と玄関の間に柔道部が立っていた
仁「お前さんと手合わせしたいってよ」
『遠慮しときます』
柳生「では、こちらです」
僕は柳生君に案内された方に行った
藤「ご苦労なこったい」
『先生が言いますか』
職員用玄関から入って来た
柳生「この度はありがとうございます」
仁「先生も役に立つんじゃな」
藤「俺は普段、忙しいからな」
仁「相談室で優雅にコーヒーを飲んどったやつの台詞かよ」
藤「ほれ、さっさと行け」
僕達は玄関に向かい上履きに履き替え
教室へ向かった
そこにはもう幸村君、真田君、柳君の3人が居た
幸「おはよう、白川さん」
『今まで通りで構いません』
真「しかし」
『ここでも問題は起こしたくないので』
柳「そのほうが良さそうだな」
柳生「では白川君のままで良いのですか?」
『はい』
仁「しかし、まだ立っとるな」
窓から見ると柔道部はまだ立っている
幸「朝練しないのかな?」
真「全く、たるんどるな」
柳「俺達が言えた事じゃないぞ、弦一郎」
柳生「しかし、帰りもあの調子でしょうね」
仁「どうするんじゃ?」
『はあ、しつこいようでしたら投げればいいだけの話です』
幸「強気だね。相手は本物の男子だよ」
『その言い方にはトゲがありますね』
幸「フフ」
仁「パーカーって、暑くないんかい?」
『ええ、平気です』
その代わり今日から髪を1つに束ねる事にした
幸「かわいいね」
『そうですか』
朝の読書が始まるまで僕はクラスメイトから質問攻めされた
どこで習ったの?
強いね!
怖くなかった?
ファンです!!
などなど
僕は適当にはぐらかして今日の授業を聞いた
帰りになると昇降口に堂々と柔道部が居た
僕の後ろには何故かテニス部が居る
てか、なんでだっけ??
ああ、マネージャーの件か
忘れていた