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古きパートナー

第2章 一度目の春


白川側

優真を回収して今は家にいる

帰ってくる前に病院で手当を受けた

そこまでひどくないようだ

今は夕ご飯も終わり、風呂に行っている

僕は自分の部屋のベットに座っていた

しかし、あの優しい優真は怒ったりなんかしたのか

不思議だな

後で聞いてみるか

?「氷月いるよな。少し話をしたいんだ」

扉の向こうに優真が立っているようだ

『いいですよ』

優真は部屋に入ると僕の目の前に座った

自分から座るということは自分で話をするみたいだな

優真は自分から目の前に座ると自分で考えてから話だす

だから、僕は待った

きっと頭のなかで言葉を整理しているのだろう

上風「ごめんなさい。喧嘩をして。何よりも心配を掛けて。そして、ありがとう、助けてくれて」

優真は少し泣いていた

僕はため息をした

『わかりました。ただし、もう喧嘩をしないでください』

上風「うん、わかった」

優真はかなり反省をしているようだ

だから、僕は怒らない

いや、怒れないのだ

怒り方を知らない

僕は欠陥品だから

上風「今日はテニス、出来そうにないみたいだ。ごめん」

『いいですよ、それよりも早く回復してください』

上風「ああ。わかった!」

優真は元気に笑った

さっきの泣いている顔はどこかにいってしまったようだ

上風「高校は楽しめそうか?」

『ええ、まだ全てを見たわけじゃないので、そこが楽しみですね』

上風「うーん。その敬語はどうにもならないのか?」

『そうですね。無理ですね』

優真はあきれているようだ

上風「あ!」

優真は急にソワソワし始めた

上風「今日の宿題苦手な所なんだ。教えてくれないか?」

なるほど、て事は今日の宿題は計算関連だな

『いいですよ。今日はどの数式ですか』

上風「あ、そこまでわかっているのか」

『長年一緒に過ごしてきましたからね』

優真が大体教えてくれと頼み込んでくるのは計算問題だ

優真は計算問題がどうも不得意らしい

しかも始業式から化学などの問題はこないから数学だろうな
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