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古きパートナー

第2章 一度目の春


昨日夜遅くまで優真に宿題を教えていたのでいつもより眠い

眠い目をこすって朝食を食べる

母「あら?どうしたの??いつもより眠い顔をしているよ」

『そうですか?』

父「昨日何かしていたのか?

『ええ、まあ。少しですけど』

上風「おはよー、フワワワァ~~」

優真も目をこすっている

母「2人揃って寝不足かい?」

上風「昨日、遅くまで宿題を教えてもらったんだ」

父「優真まだ計算問題が不安なのか?」

上風「うん、だから氷月がいる内に教えてもらいたんだ」

そう、6月の下旬には高校に近いアパートで1人暮らしをするつもりだ

6月の下旬は単に僕の嫌いな時期が終わる頃だからだ

まあ、料理もそこそこ出来るし洗濯などの家事もできる

父「ん?もうこんな時間か」

『今日は早番なんですか?』

父「ああ、そうなんだよ」

母「あらいけない、まだお弁当は出来ていないわ」

父「向こうで何か買って食べるさ」

母「ごめんなさいね」

上風「じゃあ今日は早く帰ってくるんだ」

父「ああ、じゃあ、行ってくるよ」

飲んでいたコーヒーを飲みきり誠さんは玄関へ向かった

都美子さんも玄関で見送りにいった

僕は自分の部屋に戻って制服を着始めた






僕が着替え終わった頃に車のエンジン音が聞こえ遠くなっていく

どうやら誠さんが出て行ったようだ

隣の部屋では優真が着替えているはずだ

途中まで一緒に登校するのでリビングで待つことにした






リビングで待っていると都美子さんがコーヒーを淹れてくれた

母「もう少し待っていてねお弁当も優真も」

『はい、わかっています』

都美子さんは台所へと入っていった

母「あなたがいてくれた大助かりよ」

『そんなこと』

母「あるわよ。優真は寂しがりやだからね」

『そうですね』

母「でも、いざ1人暮らしをさせるのは少し心細いわ」

『僕はみなさんの事が心配です』

母「1番心配なのは優真の事でしょう?」

『ええ、そうですね』

慌ただしく優真が入ってきた

上風「氷月悪い、行こうぜ」

『わかりました』

都美子さんの淹れてくれたコーヒーを一気に飲み干した
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