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古きパートナー

第6章 不思議体験


上風側

枕投げで遊んだ後は

大広間に10枚の布団を敷いた

俺と氷月は廊下側の端っこを選んだ

電気も消し皆寝ているみたいだ

きっと氷月は起きているだろう

修学旅行も行った事ないからな

こういうのは苦手だろう

上風「氷月、どうせ起きているんだろ?」

俺は小さい声で聞いた

『まだ、起きていたのですか?』

やっぱり起きていた

上風「初体験は誰にもある事だぞ」

『はあ、別に初体験ではないです』

ん?初体験じゃないのか

『なんだか、くすぐったい感じがするだけです』

上風「くすぐったい?」

『いくら初体験と言っても、こんなに優しい方々と寝るのは初めてです』

上風「......ごめん」

中学の修学旅行的なのは行ったんだ

そうか、中学も変わらなかったんだ

俺は言葉を失ってしまった

せめても、謝らなければならないと思ってしまった

『なぜ、優真が謝るのですか?』

上風「中学は楽しかったのか?」

俺は思いっきり言ってみた

今まで聞くのは怖かった

『それは、中学校の思い出ですか?それとも、中学時代の全てですか?』

上風「全部......」

言い切ったのに怖くなってきた

自分でもわかる

罪悪感が

俺は怖くなって震え出していた

誰かが俺の頭を撫でてくれた

上風「氷月」

誰でもない

氷月が俺の頭を撫でてくれている

これは出会った当初から何も変わらない

この行為は俺を安心させる

『僕は僕なりに最後の事以外は楽しみました』

上風「ごめん」

『謝ってばかりなのはかわりませんね』

なんだかいつも無色透明な言葉と違って

優しい声に聞こえた

上風「氷月!」

『シー。みなさん寝ています。僕らも今日はおとなしく寝ましょう』

上風「......わかった。おやすみ氷月」

『おやすみなさい。優真』

俺達は眠りについた






(うp主は何時に寝るの?)
(うーん、3時過ぎかな)
(学校で眠くならない?)
(ん?寝ていても先生に起こされた事はない)
(それ、あかんやつや)
(そういう優真君は?)
(まあ、あはははは)
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