第5章 トラウマ
幸村側
幸「いつ頃寝たんだい?」
仁「お前さん達が出てっ行って少ししたところじゃ」
幸「そうなんだ」
白川は壁にもたれ座って寝ている
顔は毛布に埋もれているために
見る事は出来ない
俺達が買い出しに行っている間に雨も上がっていた
「「ニャー」」
座っている俺の上に子猫達がやってきた
幸「心配かな?」
「「ニャーー」」
柳「夕食が出来るのにはまだ時間があるからな」
台所では弦一郎と柳生とジャッカルが鍋の用意をしてくれている
上風「ふわぁぁ~~」
仁「お、起きたんか」
上風「おかげさまで、えーっと、ここはどこですか?」
優真はその場に座って辺りを見渡す
上風「あ、氷月」
幸「今は寝ているみたいだよ」
上風「寝ている!?」
優真はかなり驚いて白川を見る
上風「ま、まじか......」
仁「そんに驚く事か?」
幸「何か理由があるんだね」
柳生「下ごしらえは終わりましたよ」
ジャ「絶対にうまいぞ、今日のは」
真「うむ、精一杯作ったぞ」
台所から3人が帰ってくると
ブン太も赤也も嬉しそうにしている
幸「それで、何かあるのかな?優真君」
上風「......」
切「なんだよ、何を隠してんだよ」
優真は下を向いている
上風「氷月も寝ているし、大丈夫だよな」
優真は顔を上げると心配そうな顔で白川を見る
子猫達も遊び疲れたのか固まって寝ている
上風「えーっと、こう言うのは本人に聞かなきゃいけないと思うけど、本人はあれだから」
俺達は一斉に白川を見る
白川は軽く2時間は寝ている
上風「ん?寝ている??じゃあ、雨は上がったのか」
寝ている=雨が降ってない
って事かな?
上風「氷月は雨の日がとても嫌いなんだ」
丸「まあ、運動出来ないからな」
ジャ「今は、そんな話じゃないぞ」
周りを見ると皆が聞く姿勢になっている
立っている者は誰も居ない
柳「雨が気になっていたのはそのためか」
そうだ、蓮二が言っていたな
ずっと窓の外を見ているって
あれは雨を見ていたのか