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古きパートナー

第5章 トラウマ


『もし、順番を間違えてしまったら?』

レ「ここの空間は破壊されてしまう」

つまり、心が壊れてしまうのか

レ「順番を間違えないように案内をするのが私だよ」

レインは笑顔で言ってくれた

レ「ここの霧が晴れるのは、あなたが全てを思い出し、その全てを克服したときに晴れるわ」

『......』

レ「もし、休みたかったら私に言って。ゆっくり思い出せばいいからね」

この子の笑顔は眩しい

すごく純粋で微笑んでくれる

レ「さっきの場所に戻ろうか?ここは居たくないでしょ?」

『はい』

手を轢かれながら最初の場所に戻る

黒い霧はなくなり

光の粒がそこらじゅうを漂う

レインは立ち止まると僕に振り返る

レ「あなたの後ろ見て」

僕は言われて振り返る

先ほど通って来た場所に1つの扉がある

僕は扉の前に立った

レ「今すぐには行かないほうがいいよ」

ドアノブに手を掛けた時だった

『!!』

僕は2歩下がった

レ「すぐには行けないの。向こうにも準備があるから」

『準備?』

レ「あなたが記憶を取り戻すには順番が重要って言ったでしょ?それの準備をしている所なの」

そうだったのか

早く取り戻したいがために

『それで、いつ頃入れるのですか?』

レ「まだ、先になっちゃう。でも、安心して。準備が出来たらまた呼ぶわ」

『わかりました』

レ「今日は楽しくなるといいね」

純粋で眩しい笑顔で言ってくれた

『はい、そうですね』

同時に僕の意識は戻って行った






仁王側

「「ニャーー」」

2匹の子猫は寝ている白川の邪魔をしようとしておった

今は俺が相手をしておる

隣を向けば毛布に顔を埋め

座ったまま寝ている

仁「お前さん達の主人は寝ておる、ちっと静かにしんしゃい」

子猫は部屋を走り元気に走り回っている

幸「帰ったよ」

真「留守番ご苦労」

仁「ちと静かにしんしゃい」

柳生「どうしたのですか?」

仁「ほれ」

俺は目で合図した

柳「なるほど、寝ているのか」

丸「なんで隣で座ってるんだよぃ?」

幸「彼もなかなか頑固だからね」

ジャ「これ、どうするんだ?」

ジャッカルは持っている買い物袋を上にあげた

真「冷蔵庫に入れよう、ジャッカル、赤也、手伝ってくれ」

ジャ「おう」

切「ウィッス!」

3人は台所へ行った
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