第8章 死んじゃったら悲しむ人がいる
私たちは二人で並びながら私の家へと向かっていく。
「ねぇ、ののちゃん」
「な、なに?」
私はまだ赤羽くんと話すのに慣れていなくて、少しドキドキしながらも会話を進める。
「ののちゃんは、なんで俺のことを好きになったの?」
照れるそぶりもなく、ケロッと言った。
「ふぇ?!/////ッとと…!!」
その反面私は驚き過ぎて転びそうになってしまった。
「ふっははっw大丈夫?w」
赤羽くんは愉快そうに笑っている。
「んで、質問の返答は?」
「えっ…/////そ、それは…」
私は恥ずかしがりながらもあの出来事について話した。
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「へぇ~…あの時のでね…本当にあのときはアイツの行動にむかついたから殴ったんだけどね」
「うん、でも本当に嬉しかったから」
私は素直にそう言った。
「そっか。でもその時助けて良かった」
「え?」
「だってさ、こうやってののちゃんと両想いになれたからさ」
そう言うと赤羽くんはこちらを見て微笑んだ。
――ドキッ
(あ、赤羽くん…それ、反則ですよ…//////)
「そ、そういえば赤羽くんはどうなの…?」
「どうって?」
分かってやっているのかそれとも鈍感なのか、わざわざ私に恥ずかしいことを聞いてくる。
「だ、だから…その…/////」
「ん?なに?」
「だから・・・なんで好きに、なったの…ってことを…////」
赤羽くんはニヤリとし、ポンポンと私の頭をなでた。
「よくできましたw」
(うぅ~…/////やっぱりからかわれてたんだぁ~…////)
「じゃあ、ご褒美に教えてあげるよ」
そして赤羽くんは私との出来事について語った。