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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第15章 集会


「な、なんで市ノ瀬がここに…」

菅谷くんは度肝を抜かれたような顔をしてわなわなと震えながら言った。

「えっとの…わ、私の部屋だから…」

私も少し動揺しながらも答えた。

(殺せんせー、もしかして何も言わずに無理やり連れてきたのかな…汗)

「えっ…なんで俺、市ノ瀬の家に…」

どうやらそうだったらしく、ぐちゃぐちゃに荒らされた私の部屋をキョロキョロと見渡している。

「ヌルフフフフ…美術のことは菅谷くんが一番詳しいかと思いまして。市ノ瀬さんの絵にアドバイスをしてほしいのです」

まだ状況がつかめずにあたふたしている菅谷くんを他所に殺せんせーはペラペラと説明していく。

「お、俺が市ノ瀬の絵に…アドバイス?」

「うん、そうなの。ごめんね?急に」

(私が頼んだわけじゃないけど…)

「い、いや別にいいけどよ…」

少し焦りの表情が残っているものの、菅谷くんは状況をやっとつかめたらしくいつもの笑みが戻っていた。

「って言われてもなぁ…むしろ俺が市ノ瀬にアドバイスもらいたいぐらいなんだよなぁ…」

「う、う~ん…どんな些細なことでもいいから、何か言ってくれると嬉しいかなぁ…」

私はそう言いながら荒らされた部屋の中から絵を探し始めた。

「…つかなんでこの部屋こんなに汚ねぇんだ?」

「うっ…それは…殺せんせーが部屋から出て行った時と入ってきた時に風が…」

「あぁ…なるほど…」

二人で殺せんせーの方に視線を送った。

「にゅ、にゅや?!す、すみません!!急いでいたもので…せ、先生も片づけ手伝いますので許してください!!」

そう言って殺せんせーは吹っ飛んだ紙やら本やらを一生懸命まとめ始めた。

「あ、あった」

「お、見つかったか」

私はようやく見つけた絵を持ち、菅谷くんのもとへと持っていった。

「これ…テーマは『深海』だよ」

私は少し恥ずかしさを覚えながらも絵を見せた。

「おぉ…流石…うまいなぁ」

「…そ、そうかな…///」

こう何度もストレートに褒めらてるとさすがに照れる。

私はキャンパスに顔をうずくめた。

「う~ん…ここさ、もうちょっとボカせねぇか?」

「?どこ?あぁ、そこはボカしちゃうとここのところが強くなりすぎちゃうから…」

「あぁ…そっかぁ…ん~…難しいなぁ…」

私たちは数分間くらい二人してキャンパスに向かってうなっていた。
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