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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第15章 集会


「おぉ~!これは素晴らしいですねぇ!」

殺せんせーは触手をうねうねさせながら感嘆の声をあげた。

「ん~…そうですか?自分ではあんまりピンと来ていないんですけど…」

私は少し頬を赤らめ、ポリポリとかいた。

「にゅ~…しかし…やはり先生からはあまりいいアドバイスはできそうにないですねぇ…」

「そうですかぁ…う~ん…何か簡単なことでもいいんで…」

「そ、そう言われましても…とても素晴らしいとしか…汗 市ノ瀬さん、中学レベルの美術はもう完璧ですし…」

殺せんせーは額に汗を浮かべながらあたふたしている。

「そ、そうです!美術のことなら菅谷くんです!彼も美術の成績はとても素晴らしいですし!!」

「あぁ…そういえばこの前ボディペイント的な感じのやってきてたよなぁ…」

私は菅谷くんの描いた絵などを思い出した。

「えぇ!そうと決まれば…!!」

―――ビュン!

殺せんせーがそう言うとその瞬間、私の部屋に風が舞った。

「っ…!!…え?何…?なんで急に帰ったの?」

私は殺せんせーの起こした風によりぐちゃぐちゃに荒らされた部屋に一人ポツンと残され、呆然と立ち尽くした。

―――ヒュゥゥゥン

開けっ放しにされた窓の外から何かが高速で近づいてくる音が聞こえてくる。

―――ビュン!

また、私の部屋に風が強く舞った。

「っ…!!んもうっ…殺せんせー、どこ行ってたの…え?」

私は目の前にある光景を見て、言葉を詰まらせた。

「…なにしてるんですか…?」

そこにはニヤニヤしながら触手をうねらせている殺せんせーと、その殺せんせーの服の中に入って頭をくらくらと揺らしている菅谷くんの姿があった。

(もしかして菅谷くんに絵を見せるためだけに連れてきたのかな…あ、そうなんだ…この自信満々気な顔を見ればわかるわ…)

「…こ、殺せんせー…きゅ、急になんだよ…」

殺せんせーの服から出てきた菅谷くんはまだ頭をふらふらさせている。

しかも声はかすれていて目を閉じて聞けば誰も菅谷くんが発している声だとは気づかないであろう。

「だ、大丈夫…?菅谷くん」

私はふらふらしている菅谷くんに手を差し出した。

「あ…あぁ。…あ?」

ようやくちゃんと焦点が合うようになったのか私の顔を見て目を2,3回ほど瞬かせた。

「す、菅谷くん…?」
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