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【暗殺教室】ドSカルマくんとの暗殺生活

第15章 集会


「市ノ瀬さん、菅谷くん」

ふいに後ろから殺せんせーの声がした。

「ん?どうかしました?」

私は振り返り、殺せんせーに問いかけた。

菅谷くんは顎に手を当てたまま、真剣な顔つきで視線だけを殺せんせーの方に向けた。

「二人とも、今日はもう遅い。今日のところはこの辺にしてまた別の日にしましょう」

「うん、それはそうなんだけど菅谷くんはここに来たくて来たわけじゃないんだからね?殺せんせーに無理矢理連れてこられたんだからね?」

「にゅや?!す、すみません…」

殺せんせーはしょんぼりと肩をすくめた。

「いやいいってば。おかげでいいもの見れたからよ」

「…ありがと…///」

私は少し照れ気味に、はにかんだ。

「それじゃ、殺せんせー。送ってくれねぇか?」

「えぇ、もちろんです。そもそも先生が連れてきましたからね。それぐらいして当然です」

「本当ですよ。もう二度とこんなことしないでくださいよ?」

「は、はい…以後気を付けます…」

プリプリと怒る私にシュンと萎れた花のようになった殺せんせーは頭を垂れた。

「だから大丈夫だってば笑 なんか市ノ瀬、姉貴みたいだな笑」

「そ、そうかな?」

菅谷くんは私を見ながらケラケラと笑っている。

「俺今まで市ノ瀬のこと暗い奴だと思ってたけど案外面白かったわ笑」

「…う、うん…ありがとう…」

(暗いって…泣 いやね?そりゃね?アレだったけどさ…泣)

「んじゃな、また明日」

そう言うと菅谷くんと殺せんせーは窓からマッハで帰っていった。

「…これ…私がやるの…?」

私は散乱した床をまじまじと見つめた。

殺せんせーが片づけた分はほとんどまとまっていたが、さっき私と菅谷くんが立っていた場所は全く片付いていなかった。

「…まぁ仕方ないか…」

私はそう呟くと散らかった部屋の片づけを始めた。
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