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マギ~R18~・・・?

第1章 ずっと待つ・・・いつまでも【アリババ】




・・・体が重い・・・




怠くて目が開けづらい・・・




私は・・・どうしてるの・・・?




私はゆっくりと瞼を開いた




目の前に広がったのは、今まで見えていた暗い木の天井ではなく、部屋に差し込む陽光だった





「よっ!起きたか!」




「わっ!!」




そして、すぐ近くには、私達奴隷になりかけていた人を助けてくれた、金髪の人だった



よく見ると、頭の天辺に癖っ毛なのか、角みたいになっている髪の毛がある







「疲れてんだろ?回復したら、俺たちが故郷まで送ってってやるよ」




「俺たち・・・?」





「ああ。霧の団っていうグループだ」





よく分からないけど、団体で戦って、勝ったから私たちは助かったんだ・・・?





「じゃあ、その人達にも言わなきゃですけど、助けていただきありがとうございました」



私は布団らしきものに上半身を起こし、できる限り深々とお辞儀をした





「ん?助けて・・・あぁ!あの臭いおっさん達を倒したのは、この俺だぜ!」




「え・・・お一人ですか・・・?」




「ああ・・・すげぇだろ?」



凄いとは思いつつも、彼のその笑っている顔の中にある、ほんの少しの悲しみが伝わってきて、胸が少しピリッとした








「無理してる?」




「え?」




私が思わず手を彼の頬に添えた




彼は驚いた表情をしたが、すぐに諦めたように目を閉じて笑った






「やっぱお前、俺の知ってる奴に似てるな・・・何でも見透かしちまう」




「え・・・」





彼は私の手をそっとはずしたかと思うと、私を抱き締めた




「え、ちょ、アリババ、さん・・・?」





「名前覚えててくれたんだ・・・ちょっとごめん・・・しばらくこうさせてくれないか?」



消え入りそうな声で耳元で言われたら、断る人なんて・・・








「いいですよ」



「っ!!」



私も彼を抱き締め返した






















「ありがとう」
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