第4章 えーーー!?
「えっと、私、家庭科部に入ってるんですけど…」
「ウチの学校、かけもち禁止じゃないでしょ?」
「そうですね。ってそういう話じゃなくて!」
このままじゃ強制的に入部させられそうで、私はとっさに大きな声を出していた。
途端に、芽衣子先生がギラッと瞳を光らせる。
(どうしよう、怒らせちゃったかな…?)
「ねぇ、はさ…」
「は、はいっ」
「長いことピアノ習ってたんでしょ?なら、作曲も編曲もかじったことあるわよね」
思いがけない言葉に、反応が遅れてしまった。
それでもなんとか頷くと、いきなり両肩をぐわっと掴まれた。
「高橋と協力して、新曲を作って!私が見る限り、あんたが一番適任なの」
「む、無理です!ピアノ習ってるっていっても、本当に趣味程度ですし…」