第4章 えーーー!?
「はーい、どうぞ」
「失礼します。あの、二年一組のですけど…………えっ?ええ!?」
ご用はなんですかと聞こうとして、飛び込んできた光景に目を白黒させてしまう。
そこには芽衣子先生となぜかジャージ姿の高橋くんの姿があった。
「待ってたわよ、期待の新人部員!」
イスから立ち上がり、満面の笑みの芽衣子先生に歓迎された。
ヒールを履いているから、高橋くんと同じぐらいの目線の高さだ。
(ん?この流れって……まさか、新入部員=わたし!?)
どういうことなんだろう。まったく事情が見えない。
チラッと高橋くんに視線をやると、先生と同じように嬉しそうに笑っていた。
「入部届のほうも顧問のサインはもう済んでて、あとはが署名するばっかだから。」
「あ、あの!入部ってどこですか?」
「軽音部に決まってるじゃない」