第4章 えーーー!?
また話しかけられる前にと、私は逃げるように廊下に出た。
部室へと急ぎ足で向かう途中、スピーカーから校内放送を告げるチャイムが響いた。
「二年一組、。至急、音楽準備室まで来るように」
機械越しでも、有無を言わぬ迫力は変わらないらしい。
声の主は、今年の春に赴任してきた、超スパルタで有名な音楽担当の芽衣子先生だった。
(なんで呼び出されたんだろう…)
心当たりはないけど、とりあえず指定された場所へと急いだ。
恐る恐る音楽準備室のドアをノックすると、中から機嫌の良さそうな声が返ってきた。