第2章 最悪な告白
手を握られて軽くパニックになった私は、最後には半泣きで訴えた。
そうして千佳が偶然近くを通りかかるまで、ありえない押し問答が続いたのだった。
以来、半ばストーカーのように追いかけ回されている。
高2になってからはクラスが一緒になってしまい、ますます逃げ場がなくなってしまった。
何より頭が痛いのは、周囲の視線が容赦なく注がれるようになってしまったこと。
男子はそうでもないけど、やっぱり女子は何かとシビアだ。
なんで陸くんがあんな地味な子に?
王子ってば、どこがいいわけ?
そんな風に、背後でひそひそと話しているのを何度も聞いたことがある。
だから、私の方が知りたいんだってば!