第2章 最悪な告白
心当たりなんて、これっぽっちもないんだってば!
彼女たちにそう言えば、どんなに楽だろう。
「あーあ、ほんとショック…。陸先輩に憧れて入学したのになぁ」
「でもまだわかんないじゃん。その『先輩』って人から、奪っちゃえばいいんだって」
新入生まで騒ぎはじめてしまい、体育館は一気にうるさくなってしまった。
ステージ上で千佳たちが収拾をつけようと頑張っている姿が、やけに遠く見える。
私の理想の高校生活が、おだやかな生活が…。
すごいスピードで、どんどん遠ざかっている。
この時、気が遠くなるそうな私は予想もしなかった。
高橋陸と一緒に、もっとにぎやかで騒がしい生活を送ることになるなんて---------