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黒鈴【東京喰種】

第1章 黒い天使


コンコン

「失礼します」
篠原さんの病室の扉をノックして、
中に入った。

篠原さんが寝てるベッドにカーテンがかかっている
「ん?」
中から話し声が聞こえてきた
耳をすませてみると…

「篠原さん、いつ起きますか?
前に一緒にお酒呑みたいって言ってたじゃないですか」

鈴屋先輩の声かな
私が入ってきた事に気づいてないみたい。

「まぁ、貴方が起きるまでお仕事頑張りますから。
心配しないでください」
篠原さんの容態はこれ以上良くならない事を鈴屋先輩は知ってるはず。

いつまでも待ってるんだな…

話しかけるタイミングがわからず、
私はこっそり病室から出た。
鈴屋先輩が帰ってくるのを待つことにしよう

一人でCCGまでの道を歩く。

鈴屋先輩の事がもっと知りたくなってしまった…

なんとかして貴方の心の穴を埋めたい。
私にできる事なら何でもしたい。
母性本能?
よく分からないこの感情はきっと
恋…。

おせっかいかも。
ううんそれでもいいよ

貴方に近づけるなら。

私から動かないと何も変わらないよね
お仕事終わったら鈴屋先輩をご飯に誘ってみよう


CCGの会議室に入って、
パソコンに向かって作業を進める。

「このか復活ですか~」
いつの間にか私の後ろにいた鈴屋先輩がそう言って
私の顔を覗きこんできた

もうお昼だ。

「鈴屋先輩!こんにちは!
もう元通りです!!」
「ホントですかね。
まぁよかったです」

やっぱり鈴屋先輩はいつも通り。
よし、今だ

「鈴屋先輩!今日お仕事終わったら
何か食べに行きませんか?」
元気よく聞いてみる
心はどっきどきなんだけどね…

「ん~、いいですよ」
「やったぁ!ありがとうございます!」
あっさりOKしてくれた。

なんだか夜が楽しみだ!!
よーし!お仕事早く終わらせるぞ!!

それから必死で残った仕事を片付けた。
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