第2章 捜査官として
「僕の特別な人になって欲しいんです」
「特別な人?」
私はこれを告白と受けとっていいのかな…
「僕はこのかの事が好きです
…このか?お返事は?」
「私も先輩の事好きですっ!!」
「ふふ、知ってますよ~」
いたずらっぽく笑う鈴屋先輩。
先輩の事を信じていいのかな
「あっ、えっと!おねがいします…!」
「はいっ!ありがとです」
ぎゅーって力強く抱きしめられた。
久しぶりに感じる鈴屋先輩の体温
「このかは小さいですね」
「鈴屋先輩だって小さいですよ」
「コラ」
デコピンされました…
でも先輩の顔は満足そう。
「そうだこのか帰っていいコトしませんか?」
「いいコト!?チョコですかっ!?」
「違います馬鹿」
ほっぺ膨らませてますね。。
なんやかんやで帰ってきました私のお家。
鈴屋先輩は家に入るなり私のベッドに寝っ転がる
ホントに遠慮のない人だなぁ…
まあ、遠慮のない方が気が楽だよね。
コロコロ転がってる先輩を尻目に、
上着をクローゼットにしまう。
トイレに行って部屋に帰ってくると
上半身裸の先輩が。
「せっ先輩!?」
「こっちきてください」
「はい…」
鈴屋先輩の隣に座る。
前より縫い目増えてるような…
「久々にちっさいこのかを抱きたいですね~」
「ちっ!ちっさいって何が!?」
「ん~いろいろです…」
いろいろなんて言われて気に入らなかったけど
鈴屋先輩からのキスでそんな気持ちは
すぐに消えた。
くちゅ…っちゅ
1分くらいキスして、ようやく唇が自由になった
「僕はこのかの事ホントに大切にしたいです
…だから、もし君を傷つけてしまうような事があったら…教えてくださいね」
「…わかりました」
今の私には鈴屋先輩の過去に何があったのかわからない
でも普通の生活はおくってこなかったっていうのは
わかる。
だから、愛し方も愛され方も知らないのかもしれない。
そんな鈴屋先輩がこんなにも私を大切にしようとしてくれている
いつか先輩の事をすべて理解したい
「このか~」
「…はいっ!」
「13数えてる間に終わりますから。」
……終わるわけないでしょっ!
心が通じあった初めての夜はとても幸せでした。