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黒鈴【東京喰種】

第1章 黒い天使


その何かが私の左腕をかすめていった
と同時に左腕に激しい痛みが広がる。

「なっなに!?」

左腕から血が溢れ出ている。
喰種だろうか?

いや、喰種以外ありえない

続けて右脚を攻撃された。
あまりの痛さにしゃがみこんでしまった

私はまだサソリ以外クインケを
持っていない

どうしよう…

いや、ここで戦わなくちゃ喰種捜査官じゃない!
止まらない血を気にしながら私は立ち上がった。

鈴屋先輩からもらったサソリを
取り出して、喰種に向かって思いっきり振った。

あたらない…
それどころか、私は三度目の攻撃を腹部にうけていた。

これまでか…
私の捜査官人生たったの1日。

…笑えないよ

その場に倒れてしまった。
次の攻撃を覚悟したその時、
私の耳に飛び込んできたのは…

「大丈夫ですか?このか」
「鈴…屋先ぱ…い…」

突然私の前に現れた鈴屋先輩は、
アタッシュケースを勢い良く開いてクインケを出した。

「よく見ておくですよ」

と言うやいなや、大きな鎌のようなクインケをひとふり。
あっという間にさっき私を襲ってきた喰種を倒した

「強…」
「僕のクインケ、13'sジェイソンです」
と言いながら重そうなクインケをクルクル回している。
こんな細い体のいったいどこにそんな力を持っているのか…

「先輩、ありがと…ござ…い…」
意識が朦朧としてきた。
私どうなるんだろう

「頑張りましたねこのか」
鈴屋先輩の声を最後に、私は瞳を閉じた。
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