第2章 捜査官として
鈴屋先輩は何本かのサソリを取り出した。
どこから取り出したんだろう…
くすねてきたのかな。
「狐さんいきます…よっ!」
シュッ
素早く2本同時にサソリを投げた
それがフォックスの頭とお腹にささった。
さすが鈴屋先輩!!
「きゃっ! …坊やなかなかやるわね」
「鈴屋先輩は!坊やじゃないです!」
「あんたは黙ってなさい。ちんちくりん」
ムカーーーーっ!!!
誰がちんちくりんよ!!
「このか~?大丈夫ですか?」
「は、はい……」
鈴屋先輩が私の方に近づいてきた
「僕がジェイソンで一撃入れますから、
その間にこのかがトドメさすです」
「な~にこそこそ話してるの?
そろそろ殺しちゃうわよ」
と言ったと同時にすごく大きな赫子を出した。
その赫子を鈴屋先輩にむけて攻撃してくる
「あははは!おっきな赫子ですねえ~!」
ガキィィンッ
鈴屋先輩はいつの間にか出していた
ジェイソンでフォックスの攻撃を防いだ。
「よいしょっ」
「ギャアッ!!!」
フォックスの首から大量の血しぶきがあがる
鈴屋先輩の一撃は確実に効いている。
私は今だと思って、サソリを握りしめて
赫砲に思いっきり刺した。
フォックスの動きは完全に止まる
もう再生は不可能。
「やりましたね、このか」
「はいっ!ありがとうございます!
鈴屋先輩っ!」
まだ早い時間だったので、
ラボにフォックスを持って行くことにした。
「鈴屋先輩?」
「なんですか~?」
「さっき、なぜ怒ってたんですか…?」
さっきとは、フォックスとの戦いの時。
私が馬鹿にされたとき怒ってくれた
顔は笑ってたけど怒ってるって私には分かったんです。
「ん~と…」
ごくり。
「わかんないです」
「えっ!」
「わかんないけど、気に食わなかったです」
「そうですか…!」
まぁ、そんな気がしてた。うん
「でもっ!私の事で怒ってくれて嬉しかったです!」
「えへへ、そうですか~」
嬉しかったのは本当。
私の事考えてくれてるんだな~って思ったの
「ありがとうごさいまっ……ひゃ!?」
突然鈴屋先輩に頭をくしゃっと撫でられた
「可愛いです」
「……」
「ふふ。さっ、ラボにつきましたよ!」
もう、貴方のお陰で顔が真っ赤になりましたよ…