第2章 捜査官として
鈴屋先輩なりの答え…
「このか~?」
「はいっ!?」
鈴屋先輩との捜査中、この前の鈴屋先輩の言葉を思い出していた。
「すみません!」
「気をつけないとまた喰種に襲われますよ」
おっしゃるとおりです…。
今探してるAレート喰種「フォックス」。
鱗赫で、ずる賢いからフォックスなんて呼ばれてる
フォックスを駆逐すれば、それが私のクインケになる
予定。
がんばらなくちゃ。
鈴屋先輩はいつも黒い服を着ていた
それが私にはとてもかっこよく見えるんです。
鈴屋先輩は捜査資料を取り出した。
「狐さんは平均で週に1回食事してますね
で、女の子です」
「なぜ女の子なんですか?」
「食べられた人たちが顔のいい男の人ばかり
だからですよ」
男の人ばかり…
「つーまーりー!面食いなんです!」
「なるほどっ!!」
そんな考えはなかったなぁ、うん…。
フォックスがよく捕食を行っている
狭い道で待つことにした。
「このか~!ドーナッツマイスターで
何味のドーナツが好きです?」
「あっ、えっと… チョコです!」
この物騒な13区でこれだけほわーんとした人は
珍しいと思う。
「うわああぁぁぁぁぁ!!!」
「悲鳴っ!?」
「出ましたね」
と言ったと同時に鈴屋先輩は凄いスピードで
走っていった
私も置いていかれないように精一杯走った。
悲鳴の聞こえた場所にたどり着くと、
血まみれの男性の死体と
捕食を行っているフォックスがいた。
「貴方が狐さんですね?」
「アラ、貴方可愛い顔立ちね
アタシに食べられに来たの?」
フォックスはパーカーのフードを深々とかぶって顔は見えないけど、
ロングの金髪が見えていた。
「僕がバラバラにしたいところですけど、
たまにはこのか!頑張ってみてください」
「はいっ!」
フォックスは私の方を見てため息をついた。
「貴方女じゃない。女には興味ないわ
それに小さいのね!餓鬼のくせに捜査官なんて
務まるのかしら?」
「はっ…!?」
何この狐!!超失礼っ!
とはいえ、気にしてることを言われたので
多少傷つく………。
「このかを馬鹿にしないでください」
「鈴屋先ぱ…?」
鈴屋先輩顔は笑ってるけど…
怒りのオーラが体の中から溢れてますよ!!