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黒鈴【東京喰種】

第1章 黒い天使


チュンチュン…

鳥の鳴き声と、太陽の眩しさで目を覚ます。

今は朝の6時半

隣には裸の鈴屋先輩…
それでもって自分も裸…。

女性器の鈍い痛み……

「あっ!?」
お酒の飲み過ぎでガンガンしている頭をフル回転させて
やっと思い出した。

私昨日の夜、鈴屋先輩と…

「あぁぁぁぁ…大変…」
上司と部下で何やってるんだろう。
私が悪いんだけど!!

頭から布団をかぶる。
夢ならばどれだけ楽なことか…。

「んん…」
隣の鈴屋先輩が目覚めたみたい。

「鈴屋先輩おはようございます…
昨日の夜はその、えっと…」
「おはざす…」

鈴屋先輩はシーツについた血を見て、はっとしたような顔つきに。

「このか、初めてだったですか?」
「はい、一応…」

鈴屋先輩は大きな目を見開いて
パチパチしている。
「だからあんなにぎゅうぎゅう
だったんですか…」
「ぎゅうぎゅっ!?」

「…気持ちよかったです」

顔が一気に熱くなった。


私は別に処女を失ったことは公開してない
むしろ鈴屋先輩が初めてで嬉しい

「鈴屋先輩…
昨日は酔ってたとはいえ、失礼なことを…」
「大丈夫ですよ。僕が悪いです
先輩なのにストップもかけれないで」

「大丈夫です…」

「…」

何を言ったらいいのか
わからない…
鈴屋先輩の気持ち、少しは晴れたのかな。

「このか…」
「はい!」

「好きってなんですか?」

「えっ、えっと…」
いきなりの質問に驚いた。
実は私もよく知らない…

「なんかこう、その人の事を想うと
きゅううんってなって、
その人が近くにいると…意識しちゃうんです」
「このかの好きな人は僕ですか?」

「そうです!!!」
私今きっと顔真っ赤だ。

「僕の好きな人も…
このかですね」
「へっ!?」

「昨日の夜、酔ってたのもありますけど
このかに触れる事が嬉しくて…
それで、最後までいっちゃいました」

ほえ……。

「でも、まだよくわかんないです」
「そう、ですか…」

あはは、鈴屋先輩らしいな
でも少しは私自身を見てくれてる気がする。


もう7時。
お仕事に行かなくちゃ

「時間です」

ちゅっ
軽くキスされた。

「お仕事に行きますよこのか」

「はいっ!」

「待っててください。
必ず僕なりの答えみつけますから」
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