第1章 XOXO…
そっと後ろから近づく
こちらに背を向けてテレビに夢中の
のんは気づく様子もない
ギュッと後ろから、のんを抱き締めた
小さな悲鳴と共に身体をビクッとさせた
のんは、恐る恐る振り返った
『え?太ちゃん?なんで起きてるの?』
「ちょっと目が覚めただけ。ビックリした?」
『あ、ごめんね。起こしちゃった?
静かにしてたつもりなんだけど…』
申し訳なさそうにシュンとする、のん
『いや、全然。てかさ、のん
なんかエッチー(笑)』
「ん?エッチ?…あーー!!
のん、スッピンだった!!
あ、その前に着替えなきゃ///
太ちゃん、離して?///」
もう太ちゃんが寝て起きてくることがない
と思ったのんは、お風呂あがりにいつも通りの
ベビードール風の胸元が開いたキャミに
ショーパンのパジャマを着ていた
『だめー。そのままでいいよ。てかさ、
のん、いつもそんな格好で寝てるんだ?』
ニヤッと意地悪く笑う太ちゃん
「うん…///だって、暑いから…」
もじもじと恥ずかしそうな、のん