第2章 なやみごと。
そうこうしてるうちにお昼の時間。
私は食堂に行ってご飯を食べることにした。
うーん、
昨日はカレー食べたし…
よし!今日はサンドイッチにしよーっと。
サンドイッチを受け取って、
席についたら
今一番聞きたくない声が聞こえた
「あっ!ゆりこ!」
思わずびくっとしてしまって、
ゆっくり後ろを振り向くと
予想通りの鈴屋くんと、隣には
篠原さんがいた。
「篠原さん、鈴屋くんこんにちは!」
なぜか鈴屋くんだけじゃなくて
ホッとした。
「やあ、ゆり隣いいかな?」
「勿論です篠原さんっ!!どうぞどうぞ!!!」
篠原さんとお昼かぁ…!
いろんな武勇伝お聞きしたいな!
「ダメです篠原さん!ゆりこの隣は僕です」
「ん?そうか、わかった」
「なぬっ!?」
思わず変な声を出してしまった
まさか鈴屋くんが隣に座るなんて…
「ん~?ゆりこ?顔が赤いです」
「そっ!そんなことない…!」
私あきらかに鈴屋くんを意識してる
昨日鈴屋くんがあんな事言うから~!!
「ゆりこ、手出すです」
「?」
よく分からないけど
両手を鈴屋くんに出してみた。
カサっ
「えっ?鈴屋く…」
「それあげるから、元気出すですよ~!」
手のひらの上に置かれたのは、
ピンクと白が混ざった
ぺろぺろキャンディ。
「あっ…、ありがとう!」
鈴屋くんはニコニコしてる。
うう…可愛い。。
「ゆり、什造のやつ朝からずっとゆりが元気なさそうだから
心配してたんだ」
「そう、だったんですか…」
鈴屋くんの方を見ると、目があった
さっきから、じゃなくて朝から
私のこと見ててくれたの?
…それともずっと前から?