第3章 すこしちがう。
「…笑わないでくださいね」
「ああ。」
「リンがなんとなく
可愛いな~って思ってつけたんです」
「…っ…!!」
「あっ!?笑いましたね!」
「いやいや!
いいと思うぞ、リン…っ」
笑ってるし。
亜門さんも笑うんだ
なんか安心しちゃったな~。
そうこうしているうちに
CCGのラボについていた。
「亜門上等、ゆりこ二等
よく来たね」
「知行博士!こんばんは!
リンがお世話になってます!」
知行博士の手には、
私のアタッシュケースが。
「待たせたね。修理は完璧だから」
「ありがとうございます!!!」
アタッシュケースをうけとる。
久々のリンだ…!!
私のアタッシュケースは薄いピンク色をしている。
クインケをもらうときについでに
作ってもらったんだ
「お世話になりました」
「いえいえ。また来てね」
知行博士にお辞儀をして、
ラボから出た。
「ゆりこ、これから飯でも
いかないか?」
「えっ!いいんですかっ!?」
「ああ。どこに行こうか」
「う~んっと…」
「亜門さん…やっぱり
アキラちゃんが復帰してからにしませんか?」
アキラちゃん抜きより
三人で行ったほうが楽しいに
決まってる。
「わかった。
アキラが復帰したら行こう」
「はいっ!」
ーーーー
それからまっすぐ家に帰った。
もう10時半か…。
電源を消していた携帯を起動させると…
「着信が4件も入ってる。
しかも全部鈴屋くんだ」
鈴屋くんにかけ直してみた。
起きてるかな?
ぷるるるるる…
「ゆりこ!!!!
もしもしです!!!!」
「鈴屋くんどうしたの?」
「なかなか出ないから心配してたですよ」
「ごっ、ごめんね…」