• テキストサイズ

黄鈴【東京喰種】

第3章 すこしちがう。


「鈴屋くん!?どうしたの!?」
「あ~!ゆりこ!
おはざす!亜門さんも」

ふと外を見ると、大雨が降っていた
私が家を出たときは降ってなかったのに。

鈴屋くんってば傘を忘れたのかな…

「鈴屋くん!こっちに来なさい」
「ェっ!?」

私は鈴屋くんの手を取って走りだした
亜門さんの事を置き去りにして…


バスタオルを持って会議室の扉を開ける。
誰もいないみたい


「もう、鈴屋くん風邪ひいたらどうするの?」
鈴屋くんの濡れた髪の毛を
わしゃわしゃ拭く。

「大丈夫ですよ~」
「私は心配してるのに…!
もうっ!はい!これ着て」

私のロッカーに入っていた服を鈴屋くんに渡した

鈴屋くんは嬉しそうな顔をして
「ゆりこの服ですか!?
いい匂いです~」

ぐぬぬ…可愛い。

「そっ、そんな事いいから早く着て」

「は~い」

私の目の前でびしょ濡れの服を
脱ぎだしたから
恥ずかしくなって目をそらした。

「着れました!
ん~…嬉しいです~」
反省してないなこの子……

「じゃあ、今日はそれで過ごすんだよ。」
「ありがと~です」

「じゃ、亜門さん置き去りにしてきちゃったし、戻る…ね?」

扉を開こうとしたとき、
後ろから鈴屋くんに抱きつかれた

「鈴屋くん…」
「僕はもっとゆりこと一緒にいたいです」

私にまわされている腕の力が
強くなる

「私、もう行かなきゃ…」
「逃げないで」


私の体はくるっとまわされて
鈴屋くんと見つめ合う形に。
鈴屋くんに触られてると全身の力が抜けちゃう

「僕を見てくださいゆりこ」
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp