第3章 すこしちがう。
「ゆりこ、そっちの資料を取ってくれ」
「はいっ!」
亜門さんと資料室で調べ物。
今日はアキラちゃん熱でお休みらしい
あとでメール入れておこう…。
亜門さんは真剣な表情をしながら
資料を読んでる。
亜門さん大きいなぁ…190㌢はあるよね
鈴屋くんと話すときは目を合わせやすいけど、
亜門さんはそうはいかない。
まぁ、私は身長が小さいから仕方ないんだろうけど…。
「の、伸びろお~~~」
「何をしている?」
両手を上に伸ばして
ジャンプしている私を見て、不思議そうな表情の亜門さん。
「踊ってないで、早く資料を整理して捜査に出かけよう」
「はい!すみません」
お気楽な私とは正反対の真面目さ。
そういうところ凄く憧れるんだけど、毎日続くとなるとなぁ…
はやく慣れなくちゃ!!
資料室を出て、亜門さんと廊下を歩いていると
全身びしょ濡れの鈴屋くんがいた。