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恋愛短編集

第5章 年下わんこのビールとプリン


コンビニまでは徒歩5分。
ムラカミさんのよく分からない音楽やテレビの話に相槌を打つ。
「何買うの?」
「コンタクト保存液です。そちらは?」
ムラカミさんは少し悩んで、答えた。
「えっと、何だっけ? うーん、...ビール?」
さっき彼が持っていたコンビニ袋。確か缶らしきものが入っていた気がするが、確かではないので何も言わないでおいた。

ムラカミさんは少し懐かしい歌謡曲を小さく口ずさんでいる。
真っ暗の一本道に街灯がぽつぽつと私達を照らす。静かに彼の歌に耳を傾ける。

深夜のコンビニには店員がレジにひとり立っているだけ。
ムラカミさんはお酒が置いてある奥の方へ向かっていった。
私はコンタクトの保存液を見つけてレジに向かうところで甘い誘惑に誘われた。レジ近くのスイーツコーナーである。
深夜に甘いものなど食べない、という人も多いが私はこれらの誘惑に勝てたことがない。

「あれ?そういうの好きなの?」
「好きですよ」
「アズサは女子だねー」
「でも本来の女子はこんな時間帯に食べないと思いますよ」
私は思ったことをそのまま口にして、プリン・ア・ラ・モードを手に取った。
「だから私は女子じゃないと思います」
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