第3章 俺と君は、曖昧で。01
そんな事を思いながら、本を読んでいるキョーちゃんに話しかけた。
「キョーちゃんの好きな食べ物何?」
「えっと…ロールキャベツ?」
「それは難しそうだから無理だね」
「じゃあハンバーグ」
「うーん、面倒そうだから却下」
「何なんですか」
「いつもお邪魔させて貰ってるからご飯でも作ろうかと思ったけど
キョーちゃんは無理難題を押し付けるね」
キョーちゃんは、本を閉じて俺のほうを見上げた。
相変わらずソファに座らず床に座っている。
そして少し悩んでから答えた。
「じゃあオムライスがいいです」
「キョーちゃんはふわふわ玉子派?」
「あれ美味しいですよね」
「じゃあそれも無理」
「丹羽先輩我が儘ですね」
「料理嫌いだもん」
「じゃあ作るつもりになったんですか?」
ため息をついたキョーちゃんは先ほど閉じた本を手に取ろうとしていた。
それを取り上げて阻止する。まだ会話は終わっていないのだから。