• テキストサイズ

霧が晴れる頃に

第4章 夏休み開けて


霧が晴れる頃に 87話 いない

キーンコーンカーンコーン

昼休み終了を告げるチャイムが鳴り響く。
「おいおい、終わっちまったぜ」
結局、林も3人組も帰ってこないままチャイムがなり終え、授業が始まってしまう。

「おい、派手馬鹿女子3人組とガキッぽいところが逆にあざとい奴はどこいった?」
だらりと入ってきたキリンもとい八雲がもの凄い呼び名で教室にいない4人の生徒の居場所を聞くが皆首を捻り、全く知らないジェスチャーを自然と行う。

「昼休み、林を連れて廊下に消えました」
ざわつく教室の中、楓が八雲に報告する。

八雲は珍しく真面目な顔で対処を考える。

この授業が終わっても帰ってこなければクラス全員で捜索。

という結論に達した八雲は不安を背負いつつも授業を進める。

いつもと微妙に違う空気の授業中、授業とは関係無いことを考えている人物が3人いた。

仁、慶、楓だ。

(霙はどこかに閉じ込められているとみていいだろう…)と、仁。

(でもあいつ、なんか恨みかうようなことしてるか?理由がみつからねぇ)と、慶。

(ここ数日で理由が出来た…と、考えるのが自然…ならここ数日での林と、林閉じ込めた人の接点のある出来事!)

自然とリンクした推理を続けて行く仁、慶、楓の答えはまとまった…
/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp