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霧が晴れる頃に

第4章 夏休み開けて


霧が晴れる頃に 86話 不安

「ふ~っ!やっと午前終わり!」
机をガタガタ動かし、いつも通り仁、慶、林、楓で昼食をとる。
「慶ちゃん、それちょーだい」
「それと交換な」
「これ2個?」
弁当の中身を交渉している慶と林。
そんな2人に近付いてきたのは最近慶にお熱なのか、妙に絡んで来る派手な女子3人グループだ。
「林ちゃん?ちょっといい?」
なにやら林を呼びだす。
「うん?いいよー?」
弁当をほっぽらかしその3人に連れられ廊下に消える林。
「…大丈夫かしら」
心配そうな楓と同じく、慶も、そして仁も、うかない顔をする。
「まぁ…すぐ帰ってくるよ」
不安を払うように誰かがつぶやいた。
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