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霧が晴れる頃に

第4章 夏休み開けて


霧が晴れる頃に 70話 運動会種目決め

「おー、久しぶりだなお前らー、生きてるな」
五十嵐がいつもの小さめの体で伸びをしながら言った。
「んじゃあゲリラ号令ー」
お忘れの人も多いだろう、五十嵐が学級委員のゲリラ豪を号令に指名する。
(そんなのいたっけ?)等と林が心の中で思ってることも梅雨知らず、豪が号令をかけてまた五十嵐が話しはじめる。
「さー、夏休み開けるとすぐに運動会なんだな~、1限は学級の時間だから出る競技とか決めちまうか、じゃあ1回解散~」
夏休みボケだろうか、少し弛んだ雰囲気の五十嵐に言われ、ガタガタと生徒達は立ちはじめそれぞれの友達のところへ行く。
仁達も例外ではない。
「やっと俺の見せ場だこらぁぁああああ!」
慶が待ち焦がれた様に叫ぶ。
「慶ちゃんアホだからねー、授業中じゃ見せ場ないもんねー」
林があきれた様に言う
(…人の事言えないと思うけどな)
仁と楓が口にせずとも同じ事を考えていることもまた梅雨知らず会話は進む。
「どんな競技があんのかな~?」
「すぐわかるわよ」
「仁、俺の見せ場奪うなよ」
「お前から奪えるほど運動出来ねぇよ」
そんな会話をした後………

「はいはいは~い!障害物競争!」
「100m!」
「400mリレー!」
そんな感じで決めて言った結果

仁 100m
慶 400m 借り物競争
林 障害物競争(網ネットくぐり)
楓 スプーンリレー
そして全員種目はリレーだ、慶はアンカー

「じゃあこのメンバーで頑張ってくぞー!」
豪が声を張ったのだった。
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