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霧が晴れる頃に

第3章 夏休み後半


霧が晴れる頃に 60話 林の水着

「霧ケ谷君、浮輪膨らませてくれたんだ、ありがとう!」
慶と一通り言い争ったあと仁の所にきた林が明るく言う林の水着はなんとも派手なものだった。
肌の露出は楓の比ではなく赤い布に小さな花柄のビキニが輝きを放っているようだった。
普通の中学生、しかも小柄な林ではとても浮いてしまいそうなものなのだが…平気だ、理由は明確だった。
着痩せするタイプなのだろう…林は一般中学生より豊満な胸が水着になり隠すところを失い惜し気もなく表に出ている。
周りを見回せて見ればチラチラ見てるのは若い男ばかり、林がお目当てのようだ。

「…ちっ」
林を後ろに追いやり舌打ちをしあのクラスを黙らせた凍りつく眼光で男達を睨みつける。
「うっ」と、思わずたじろいだ男達はすごすごと去っていく。
(こりゃ霙1人にはできねぇな…)
今日1日林から目を離さないように決めた仁を少し不思議そうに首を傾げて見ているのは林だったが気を取り直し3人に声をかける。
「よーっし!じゃあ行こう!」
浮輪を抱えて4人は人の賑わうプールへむかっていった。
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