第3章 夏休み後半
霧が晴れる頃に 59話 楓の水着
「よ…っし」
プシュッ
空気が貯まりきったのをみて詮をしたところに後ろから肩をポンッと叩かれる。
「おう、かえっ………で」
振り返りながら返事をした仁は言葉を失う。
不思議そうに小首を傾げる楓の水着は白の布に青の縦ボーダーが入ったようなタンクトップ、脇から手1つ分辺りまでは一見普通の服の様に見えるがそこから下は楓の白い肌の露出が多い…脇腹から腰までの間は良くくびれたお腹があらわになっている。
そこからはベージュ色の短パンのような水着があり太ももから足にかけては細く、長い足が伸びている。
スレンダーな楓は胸こそないのだが…そんなもの問題にならないほどの姿だった。
「えっ…な、なに…」
いつのまにかまじまじ見てい仁に顔を赤くして声を上げる。
林に「相変わらずだなぁ」と、祭りの時と同じような事を言ったあと、楓を見た慶は楓の声など飲み込むように叫ぶ。
「おおおおぉ~!雪原さん可愛いっ!」
またどこかで聞いたような台詞を言うと楓はクールに「ありがと」と言った。