第1章 入学
霧が晴れる頃に 5話 1日目終了!
眠くなる…というか、ほとんどの人が寝てる入学式を終え、再び教室に帰ってきた1年1組では担任の五十嵐が教科書やらノートやら生徒手帳やらを配っていたが、やがて全て配り終わり、次の委員会を決める作業に入った。
「はい、じゃあまず学級委員!やりたい人!」
一通り説明を終えた五十嵐は希望を取りはじめた、キビキビ作業を進めることからこの先生は仕事ができる人なのだろう。
「はいっ!」と、元気よく手を挙げたのはさっきの自己紹介で強烈な名前だったから印象に残っている、『ゲリラ豪』というやつらしい、ハキハキしているから学級委員なんか得意なタイプだろう。
自己紹介ではフィリピン人とのハーフと言っていた。
「先生!僕やります!先生!!」
「うるさい!わかったよ」
と、豪の必要以上の主張に五十嵐が言い返しそして
「学級委員はこれでよし、じゃあ次は~………」と、着実に決めて行った。必ずどこかの委員会に入らなければならないようなので仁達もそれぞれの委員会に立候補した結果、名前がわかっているのだけだすと次のように決まった。
学級委員会 ゲリラ豪
図書委員会 雪原楓
体育委員会 雨宮慶
保険委員会 霧ケ谷仁 霙林
もちろん他にも様々な委員会があるが仁把握したのはこれくらいだった。
五十嵐から保険委員会は男女両方いないとまずいことが起こるため2人だそうだ。
「はい、じゃあえーと、とりあえず決めることは大体決めたね。明日早速委員会の集まりがあるからこれから言う各教室に行くよーに。学級委員4組図書委員2組……」と言った具合に次々と言い渡されて、全ての委員会に教室を言い渡すと
「はい!じゃあ今日はこれでおしまい!明日しっかり来るんだぞ!じゃあ学級委員!号令!」
五十嵐に命じられた豪は慌てて
「きりーつ!きょうつけー!礼っ!」
と言って今日の学校は終わった。