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霧が晴れる頃に

第2章 テスト…そして夏休み前半


霧が晴れる頃に 45話 浴衣姿

「大体状況は理解出来たけど、50分に集合させたのはなに?」
仁の分析力を持ってしてもわからなかった疑問に慶は軽く答える。
「別に?こういうのは男が遅れちゃいけないからさ、仁さっきみたいでピッタリ過ぎる」
(一応意味はあったか…)仁がいつものつまらなそうな顔でいると慶が慌てて言う。
「大丈夫、絶対来てよかったって思うから」
「そりゃ、楽しみだなー、かっこ棒」
「いやいや自分の口でかっこ棒とか言うなよ」
そんな面白くもない会話をしているといつのまにか10分たったのか仁達呼ぶ声が聞こえそっちを見れば近付いて来る美人2人に目を奪われた。

小走りで近付いて来た林はいつもはそのまま下ろしているが、今日は後ろで黄色い髪留めで2つに結んでいた。
浴衣はアサガオの柄がとても林に似合っており、赤色のアサガオ、青色のアサガオと、色鮮やかでとても似合っていた。
その後ろを控えめに恥ずかしそうに歩いている楓は髪の毛はいつもはストレートだが今日はハーフアップと呼ばれる髪型だった。
浴衣は百合の白い花の柄が散りばめられていて、楓に良く似合う上品さだった。
「どーよ!慶ちゃん!可愛いでしょ!」
「毎年見てるからなぁ…新鮮味が欲しいなぁ」
「それは楓ちゃんみなよメッチャクチャ可愛いじゃん」
そんな2人の会話をよそに顔を赤らめて近付いて来た楓と話す。
「仁…え…と…ど、どう?初めてなんだけどこんなの…変?」
少し化粧もしているのだろうか、いつもより赤い唇で不安そうに上目遣いで聞いてくる楓は凶悪てきな可愛さだった。
「可愛い」
いっぱいいっぱいでシンプルにそれだけ告げた仁だったがそれがよかったのか嬉しそうに微笑む楓にもう一度「可愛い」と言ってしまった仁。
2人ともますます赤くなるのだった。
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