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霧が晴れる頃に

第2章 テスト…そして夏休み前半


霧が晴れる頃に 40話 試合後

「霧ケ谷君!かっこよかったよ!あ、あと慶ちゃんもね」
試合後、軽くチームで反省をし、解散した仁と慶は観客席で見ていた林と楓を迎えに来るがいなや林からお褒めの言葉を頂いた。
「林!林!かっこよかったろ!俺スパイクいっぱい決めたもんな!」
慶が林にもっと褒めてとばかりに言うが「はいはい」とスルーされ標的を楓に変える。
「雪原さん!俺、頑張ってたよね…」
少しだけ遠慮がちだがやはりお褒めの言葉を求める慶に楓は
「うん…その…かっこ…よかった」
仁とならばこんなに詰まることもないだろうが、仁以外の男子と関わる事がほとんどない楓にはこれだけの事を言うにも抵抗はあった。
割と察しの良い方の慶はそれをわかっていてそれでも言ってくれた事と単純に褒めてもらえた事に二つの喜びが重なり嬉しくて嬉しくて仕方ない様子の慶とそっぽ向いて恥ずかしさを隠してる楓を(少し仲良くなったじゃん)と見ている仁の手を引っ張るのは林。
「ねぇねぇ!もう解散したんでしょ!お弁当作ってきたよ!食べよ!」
嬉しそうに悶絶をしてた慶がサッと青ざめる。
「じゃあ近くの公園で食べよ」
と、仁が提案し公園へ向かった。
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