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霧が晴れる頃に

第2章 テスト…そして夏休み前半


霧が晴れる頃に 33小話 仁達が去った後。

仁達が出て行き、急にもの寂しいと感じた楓は自分で(あぁ、私弱ってるんだな)と、改めて自覚し、仁の言い付け通り眠ることにする。
ベッドに横たわると右の方が妙に寒く、冷たく感じる。
(風でも入ってるの?)
しかし窓はしっかり閉まっており、窓からは体育をしている生徒が見えるだけ。
(なんか…右手が…冷たい…?)
自分でも原因の分からない寒さや冷たさを感じながらも睡魔に襲われつつ無意識で呟いた名前は、無愛想で、コーヒーを入れるのが上手で、誰も気付かないような気配りと優しさを心の底に持っている、霧ケ谷仁の名前だった。
「仁…」
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